2018年6月9日

時事用語―「完全で検証可能かつ不可逆的な非核化(CVID)」

2018年6月12日に予定されている、史上初の米朝首脳会談が間近に迫っています。最大の論点は、言わずもがな北朝鮮の核放棄です。この文脈で最近何度も目に耳にする表現が、「完全で検証可能かつ不可逆的な非核化」(CVID)です。「非核化」の部分は、「核廃棄」など別の表現が代わりに使われることもよくあります。

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関係者の最新の発言を拾うと、例えば、2018年6月7日、マイク・ポンペオ米国国務長官は、ホワイトハウスでのプレスブリーフィングで、以下のように述べました。

"The United States has been clear, time and time again, that complete, verifiable, and irreversible denuclearization of the Korean Peninsula is the only outcome that we will find acceptable. "
(筆者訳)米国は、完全で検証可能かつ不可逆的な朝鮮半島の非核化が私たちが受け入れることができる唯一の結果であると、幾度となく明確にしてきた。

本記事では、この表現をアラビア語でどのように言うのか確認し、語学的な解説を加えた後、この表現について筆者が疑問に思い調べて分かったことや、気づいた点を末尾におまけとして記しておこうと思います。